2014年の菊花賞を制した馬、トーホウジャッカル。この馬はGI勝利は一度きりですが、多くの競馬ファンに愛された名馬です。父はスペシャルウィーク、母はトーホウガイア。母父はUnbridled”s Song。菊花賞ではレコードで勝利をおさめましたが、その後は体調不安もありなかなかレースに出走することもできませんでした。

しかし実力が本物で、菊花賞から半年以上も経過した宝塚記念で、長期休養をものともせず4着に入りました。それ以降もレースに出走するものの良績をあげることはできず、ついに引退となりました。引退の理由は屈腱炎になります。アロースタッドで繋養されることが決まっていますが、素晴らしい産駒を多数輩出してほしいです。

トーホウジャッカルが誕生したのは、東日本大震災が起こった2011年3月11日です。それだけではなく2歳時には、大きな病気にかかるなどデビューできるかわからないという状況にも立たされましたが、無事乗り越えて、菊花賞馬に輝きました。この馬を生産したのは、北海道日高町にある竹島牧場という小さな牧場です。近年GIを制するような馬たちは、大牧場で生産されていることが多いですが、小さな牧場からGI馬が登場したというのは多くのホースマンに希望を与えてくれました。