まだ夏が終わったばかりで、ほとんどの2歳馬がデビューすら果たしていません。そんな中一部の馬たちがすでにデビューを終え、そのほんの一握りの馬たちが勝利しています。たくさんいる2歳馬の中で七騎の会が特に注目したいのは、やはりウーマンズハートでしょう。

ウーマンズハートという名前からもわかるように牝馬であり、8月25日に新潟競馬場で開催された新潟2歳Sを制して一躍注目の馬となりました。父はハーツクライ、母はレディオブパーシャ。レディオブパーシャは日本で走った馬ですが、現役時代には未勝利戦と500万条件を制覇しています。上の条件では活躍できませんでしたが十分過ぎるほどのポテンシャルを秘めていたので、当然その子供にも注目が集まりました。

母の父がShamardal。Shamardalはヨーロッパを代表する競走馬で、Giant’sCausewayはアメリカで種牡馬生活を送っていました。ウーマンズハートのデビュー戦は8月3日の新潟開催。芝1600mが舞台で、単勝5.6倍の3番人気でした。レースでは終始8番手あたりを進み、直線を迎えます。直線に入ってもまだまだ余力がありそうな雰囲気で、実際に先頭に並びかけて突き放しますが、その走りっぷりは非常に幼さを感じさせます。驚くほどのヨレっぷりをみせながらも快勝し、新馬戦の後には怪物、GIを狙えるといった声も聞かれるほどでした。最終的には2着のマルターズディオサに3馬身半の差をつけ、2着と3着の差も3馬身ですから楽勝ですね。

それに続いて8月25日の新潟2歳S。新馬戦のパフォーマンスが評価されたのか単勝2.1倍の1番人気でした。2番人気はモーベット、3番人気はペールエール。残念ながら新馬戦で騎乗した津村騎手は先約の関係で騎乗することができず、今回は藤岡康太騎手が騎乗することに。

レースでは新馬戦と同じように中団を進み、最後の直線に入り徐々に脚を伸ばします。しかし新馬と同様にまっすぐ走ることができずにあちこちにヨレてしまいます。ですがゴール前ではしっかりと3番人気のペールエールを差し切って、2戦2勝となりました。

もちろん今後が非常に期待されますが、母は短距離で走っていた馬なのでクラシック戦線では厳しいかもしれませんね。しかし今では短距離路線もある程度整備されているので、圧倒的な力を見せ付けて欲しいです。次走出走時に津村騎手が騎乗するのか、それとも藤岡康太騎手が騎乗するのか分かりません。そこも見どころですね。

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