7月28日に新潟競馬場で開催されたアイビスサマーダッシュは、日本で唯一の1000mの重賞レースです。それだけではなく、日本で唯一の直線競馬の重賞でもあります。非常に珍しく、目新しさを感じさせてくれるので、夏の新潟開催の風物詩ともなっています。このレースを観戦するために夏休みを取得し、競馬遠征するファンも少なくはありません。毎年数多くのスピード自慢の馬たちが集合し、覇を競い合っています。

今年のアイビスサマーダッシュで1番人気に推されたのはライオンボスです。この馬は新潟の直線1000mの競馬を使い始めてから脅威の2連勝で、今回のレースに臨みました。新潟直線1000m初戦はなんと98.1倍の15番人気で、その前走と前々走は16頭立ての16着とふるいませんでした。しかし直線競馬が合っていたのか、脅威の走りを見せ、1000万下とオープンを連勝。その勢いのままアイビスサマーダッシュに挑み、単勝オッズは1.9倍です。

そして2番人気は新潟直線1000mで実績があり、昨年のこのレースの勝ち馬でもあるダイメイプリンセス。残念ながら今回は内枠に入ってしまったので不利が予想されました。3番人気はカッパツハッチで、この馬も新潟直線競馬は比較的得意としており、勝ち鞍こそないものの前走は韋駄天Sでライオンボスから0.1秒差の2着でした。

レースがスタートすると、各馬競い合うように前目につけようとします。そして多くの馬が外側に寄り、優位な大外を取ろうと頑張ります。1番人気のライオンボスは早い段階で大外を獲得します。

外のライオンボス、そして少し内にいるレジーナフォルテ、カッパツハッチ。早い段階でこの馬たちが他の馬から一歩抜けます。しかしオールポッシブルも追いすがりますが、優勝を果たしたのはライオンボス。そして4分の3馬身差の2着がカッパツハッチ、2着からクビ差離れた3着がオールポッシブルでした。

今回アイビスサマーダッシュを制したライオンボスは、まだ4歳の牡馬です。そもそもこれまでは圧倒的にダートばかり使われていたので、直線競馬以外の芝で活躍できる可能性を秘めていますし、七騎の会としても期待したいところです。もし直線1000m以外の短距離戦でも活躍できれば、スプリンターズSや高松宮記念でも十分勝負になるでしょう。

今回アイビスサマーダッシュを見て思ったのが、やはり直線1000mのレースは面白くてハラハラドキドキするということです。また一般的な距離のレースとは比較にならないほど、適性が重視されることも分かりました。

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